2010年5月5日水曜日

森の詩(ウタ)

森の中を歩いていたら、道が二つに分かれていた。
そこで私は、今まで通ったことのない道を選んで歩いていった。
するとそこには、全く別の世界があった。

僕が青春時代に出会ったこの詩は、とてもお気に入りの言葉です。人生行路の行く先が見えない、若さが故に出口や方向を見定めることもせずに、曲がりくねった道を歩み始める生き方の選択をした言葉であったように思います。そして、その生き方は今でも変えられそうにないけれど、それは、一般常識とか安全な生き方とかからは少し外れたリスクの伴う世界であったと思います。
だが、僕はある時山梨県ボランティアセンターで、心の病を持った二人の同年輩の女性たちとの出会いからふと思いついて創った詩が「森の詩」でした。そして、それは「受容と共生と平和」を願う僕の生き方を示唆してくれたように思います。
そうか、僕が求めていた道はこれなんだなと納得した言葉つづりです。


              森の詩

人間は 一人では生きていけない
一人が一人に呼びかければ きっと友だちになれる
一本の木も 二本になれば林になる
林が大きくなれば 森になる
いろいろな木々の集まりが 森をやたかにする
森は 何でも すべて温かくつつんでくれる

森に集う人々は みな楽しい 優しい心と愛がある
人間の弱さを知っている人々の集まりである
心の痛みが分かち合える人々の オアシスである

人と人との間に 上もなければ下もない
同じ人間として ともに生きる人々の森である
仲良く 楽しく 美しく おおらかな心で
この自由な森を 大切にしたい

ゴールデンウィークをどうしようかと思いながらどこへ行くという当てもなく近くの湯村山から 昇仙峡方面に向かって小さな森の中を歩いてきました。
さわやかな緑、おいしい空気、明るい太陽の光、どこまでも続く小道・・・・・自然の恵みをいっぱいに満喫した一時でした。
堅苦しい理屈や能書きはいらないが、このような一時を「有り難い」と感謝し、このような幸せに気付くことなく時を安易に過ごしたり、失ってしまうことは「勿体ない」ことだなあと思いました。

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