2010年3月25日木曜日

「イクメン(育メン)」ってなあに?

平成22年1月31日の朝、NHKテレビで不思議な言葉に出会った。

「イクメン(育)メン」という言葉だ。「イケメン」ではない。

夫は、昼休みを返上してまでも仕事をキチンとこなし、定時になると素早く退社して一路我が家に急ぐ。 家で待つのは愛する奥さんだけではなく、可愛いよちよち歩きの赤ちゃんだ。
一日の仕事の疲れも忘れて赤ちゃんの子守をする夫 は、 赤ちゃんの育児に、「夫が参加 する権利」があり、何者にも代えがたい喜びがあるという。
「ただいま、ばあばあ、元氣だったかと声かけ、お風呂に入る、食事の介助、抱っこのスキンシップ、ふれあい、くつろぎ、遊び、ゆとり、笑顔、膝での眠り顔などなど・・・・・・・ 。」、精神的に充実した一時だ。
このような時間を、夫だから、男だからという理由で創ることができないのは「もったいない」と言う。

妻だけの「お母さん」では、子どもに対して夫としての役割が無く、全く味気なくて、同じ夫婦なのにこれは損だから、赤ちゃんの接する時間を創り、パパとしての幸せを感じよう。そうすることが喜びである。
また、妻の立場からもも自分だけが子どもの「お母さん」に振り回されていては、家事の余裕がない。
赤ちゃんの子育てに生き甲斐と喜びをもって参加する夫と、 そんな夫に、育児を自由に任せて家事に専念する妻は精神的な余裕ができて、双方共に喜ばしい話しである。
あっちも、こっちも皆がいい状態で、幸せ家族がそこにあり、心の平安と安息がある。 一昔の時代では考えられない、現代版の夫婦のあり方とともに、男である、女であるなどという価値観にこだわることなく、幸福感や充実感を求める考え方変が変わってきているのだなあと思う。
何よりも、テレビの中で主張していた、「夫だからと、仕事が忙しいからという理由で、赤ちゃんとふれあう時間が創れないのはもったいない。」という言葉が印象的だった。

現代の日本社会は、物が有り余るおど豊富で豊かなはずなのに、 心のふれあいとか、充実感や満足感、幸福感がない。どこかに不満を感じている。 子どもの育児を通して、その成長過程を見る楽しさ、喜び、夢、希望、期待、親ならではの与えられた心の充実感など、これらの精神的喜びを感じなければ、 父親として「もったいない。」と思う本音であろう。
会社に忠誠を尽くした会社人間、仕事の鬼、仕事一筋の生き方が男の本領であり男の最高の価値であるという時代が変わりつつある。
父親参加の新たな育児のあり方が変化しつつ、重視されている昨今のように感じた。

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