2010年3月22日月曜日

もったいないフォーラムリポート

フレッシュな高校生の開会挨拶から始まった第2回「もったいないフォーラムinやまなし」を、平成22年2月27日(土)午後1時~4時まで開催しました。(101名参加)

「皆さん、こんにちは。私は、山梨県ボランティア・NPOセンターに集う若者たちが活動している甲斐縁隊代表の宮澤安奈です。私は、もったいないという言葉が好きです。皆さん、出会って、語り合って、笑顔があって、そして喜びを分かち合わなければもったいないですよね。短い時間ですが、たくさんふれ合いましょう。」と、高校生の明るい言葉に誘われて、会場は和やかな雰囲気の中で、5人の中身の濃いリレートークを踏まえて活発にグループワークをしました。

5人のトークの内容は、「もったいない五つの視点」

① もの(物)を大切にする生活・・・フードバンク代表 米山けい子さん
② 共生の命・心・人の出会いの縁を大切にする生活・・・自立支援・福祉団体代表 芦沢茂夫さん
③ 自然の恵に畏敬の念を持って感謝する生活・・・北杜市クリーンエネルギー協議会会長 篠原充さん
④ 日本の生活・伝統文化を大切にする生活・・・工房「花筏」主宰 遠藤静江さん
⑤ 健康であることに感謝する生活・・山梨ダルクスタッフ 毛利学雄さん
   *コーディネーターは、エフエム甲府常務理事の川崎博さん

 メインテーマの「もったいない運動」をすすめるため、「有り難い」から「勿体ない」という基本的な考え方を皆で共有し、古くから日本人の生活に根ざしていた「もったいない文化」を再発見、再創出するためには、このような小さなこじんまりした話しあいが大切だと思います。
6人1グループに分かれた話しあいは、あたかも井戸端会議、昔の良き田舎の寄り合いのようなイメージで、全ての人が語り手で、全ての人が聞き手となって活発に話し合われ、いつ終えるかも分からないくらい燃え上がりました。
 最期に、参加協力してくれた高校生たち7人が壇上に立って、一人ひとりの感想を語りました。一人の高校生は、「明後日は高校の卒業式だけど、高校生活3年の中で一番充実した時間だった」と語っていました。高校生活最期の体験が、社会へ出ていくための大きなエネルギーになればいいですね。

アンケートもたくさん書いてくれました。いろいろな意見が寄せられています。「環境」「エコ」「3R運動」など環境問題への関心が高まっている中で、今こそ、その根底にある、「有り難い」から「勿体ない」という考え方を広げていく必要があるように思います。

「命」や「自然の恵み」は「有り難い」ことです。当然のことのように思ってる今日的な風潮ですが、それらを安易に失ってしまったり、無駄にしてしまうことは、やはり「勿体ない」のです。
「勿体ない」ということは、ケチでもなければ、ただ単なる省エネ、省資源の現象ではないこと、むしろ、与えられた命や自然の恵みを積極的に活かしあってこそ、本当の価値創出の喜びや生き甲斐につながるのではないでしょうか。

これから「もったいない運動」を進めるための三つの心得「き・お・い」

①決めつけない  ②押しつけない  ③急がない 
 

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