「もったいないと言うと、とかく説教じみたり、古くさいとか、ケチなどと決めつけられがちです。ましてや大量生産で物に溢れた今の日本では「消費は美徳」などという言葉が横行しているのは残念ですね。
しかし、太陽、空気、水や天然資源など自然の恵みを受けて生きていること、そして共生の命を大切に、優しく行動する人間関係に支えられて生きていることは「有り難い」ことです。
もし、これらがなかったらどうでしょうか?
「有り難い」の語源は古く、中国から伝授された古典「人の生をうくるものは難く、死すべきものの命あるも有り難し」(法句経)からきているそうです。
このようにあることが稀(まれ)であり、めったに例がない有り難いことを享受する感謝の心が大切で、それを失うことは本来あるべき状態が消滅して、せっかくの機会を与えられて創り出した価値を損なう「勿体(もったい)ない」ことだということを、改めて考えたいと思います。
「もったいない」という言葉は、このような考え方に根ざした生活習慣の中から日常用語化し、自然に対する尊敬の気持ちや人間同士が大切にしあう心配りから日本的な精神文化を形成してきたと言えましょう。
受けた命は有り難い その命を失うことは勿体ないのです。
このことは、生活全般にわたって共通する基本的な考え方ではないでしょうか。
考えてばかりいては何も始まらない、何も価値あることが創れない。
だからこそ、気づきから一歩踏み出して行動するボランティアが求められています。
「もったいないボランティア」なんて言葉はないけど、
このような意識「Will(ウィル)」をもって行動する人々「Willer(ウィラー)」の輪を広げましょう。
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